海上自衛隊は陸上自衛隊の〇〇科のような職種では分類されず、より細かい職域で分類されます。約50種類あるそうですが、主なものをYoutubeとともに以下に紹介します。。
射撃/水雷
射撃
護衛艦等に乗り組み、射撃をもって海賊船や工作船等の脅威を排除し、また そのための武器の取り扱い、整備をします。護衛艦の最大の脅威である対艦ミサイルを撃ち落とすミサイルランチャーも取り扱います。
水雷
護衛艦に乗り組み、潜水艦に対抗するための魚雷及び発射装置、ミサイルランチャーの操作・整備をする仕事を主任務としています。陸上勤務として、各総監部地区にある弾薬整備補給所での勤務もあります。
通信
無線通信や情報システムの運用・保守を行って艦船、潜水艦、陸上基地、航空基地などに情報を伝えます。常に安全確実に通信が行えるよう支えたり、部隊指揮官の意思を無線通信で関係部隊に伝えたりします。暗号の作成及び翻訳、通信器材・暗号器材及び関連器材の操作整備等を業務とします。
気象・海洋
海上自衛隊の航空機や艦船を安全、効率的に動かすために必要な気象・海洋に関する観測、観測データの通報、観測資料の整理等を行っています。海上自衛隊における「気象庁」のような役割を担っています。
航海・船務
自衛艦(潜水艦を含む。)に乗り組み、艦の操縦に関し操舵装置、航法装置の取り扱い、整備を行っています。また、手旗、発光、旗旒信号によって自衛艦同士または商船とのメッセージ交換等も行います。
飛行
パイロット・戦術航空士として飛行任務を行います。P-1/P-3C哨戒機、US-1A/2救難飛行艇、SH-60J/K艦載ヘリコプター等、さまざまな機種に搭乗し、国内外を問わず世界中の大空を部隊に活躍します。
機関
ディーゼルエンジン、ガスタービンエンジン等を運転・整備し、船舶に推進力及び電力を供給する仕事です。また、艦内生活に必要な空調、蒸気を維持、供給するための機器の運転・整備も行います。
航空機整備
航空機のエンジン、電気計器、機体、電子機器(無線・レーダー)、武器(魚雷・機雷・ミサイル)落下傘・救命胴衣等の整備、調達を行います。航空機を安全かつ正常に動かすために欠かせない仕事です。
経理・補給
隊員の給与や旅費等を計算し支給する業務です。物品の購入や工事等の契約業務のほか、総務、文書処理といった庶務作業を行う経理員、必要な物資を効率的かつ迅速に準備し、提供する補給員があります。
航空管制
航空機を安全に運航させる仕事です。航空機に乗るパイロットと無線で交信して離陸から着陸までさまざまな指示や助言をします。海上自衛隊の飛行場のある基地のほか、ヘリコプターを搭載する護衛艦に乗艦します。
施設
海上自衛隊の各基地で、建物や構築物を修繕したり、そのための設計図、積算資料の作成を行ったり、土木系の建築機材を使用し、飛行場及び道路等を補修します。土木系だけでなくライフラインの整備も行います。
情報
雑誌やインターネット等、世界中で報道された情報や自衛隊が収集した情報等を分析・評価するなどして、日本の防衛や自衛隊の行動に活用する仕事です。航空機や護衛艦に乗って写真を撮影する仕事もあります。
潜水
海にもぐって艦底調査・遺失物捜索・不発弾処理・潜水艦救助などを行います。水中に潜る深さによって、浅い順から「スクーバ潜水」「水中処分」「飽和潜水」の3種類に大別されます。
衛生
病院、衛生隊、護衛艦等の医務室において診療の補助、看護、医療事務及び隊員の健康管理、訓練等における救護、衛生資材の管理等の業務を行います。機上救護員として航空機の搭乗員になることもあります。
音楽
国家的行事、式典や儀式に伴う演奏、自衛隊部内の演奏、広報演奏などを行い、自衛隊と国民の架け橋として活躍します。また選抜された隊員は世界各地を訪問し、演奏による国際親善にも寄与しています。
掃海・機雷
掃海艦(艇)、掃海管制艇に乗り組み、水路等に敷設された機雷の掃海作業や弾薬整備補給所で機雷を整備します。味方の艦船の航行安全を図り、補給用掃海具の保守整備、機雷整備及び機雷敷設等を行います。
給養
艦艇及び陸上部隊の隊員食堂で適正な栄養管理に基づいた献立によって調理し、隊員に食事を提供します。食事は隊員の士気の根源であると言われており、非常に重要な仕事でやりがいがあります。