【陸】陸上自衛隊の組織

基本情報

概要

陸上自衛隊は常備自衛官・即応予備自衛官合わせて約15万人が所属しています。各自衛隊員がどこに属しているかを理解するため、組織についてまとめます。

分類

陸上自衛隊の組織は方面隊や師団/旅団、分隊などによって以下のように分類されます。

出典:自衛隊ホームページ

方面隊

日本を5つのブロックに分けて、それぞれのブロックを防衛する方面隊を置いています。

北部方面隊

:北海道

東北方面隊

:青森県、岩田県、秋田県、宮城県、山形県

東部方面隊

:新潟県、長野県、群馬県、栃木県、茨木県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県

中部方面隊

:富山県、石川県、福井県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、和歌山県、兵庫県、鳥取県、岡山県、島根県、広島県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県

西部方面隊

:福岡県、大分県、宮崎県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、沖縄県

師団や旅団など

方面隊の中に2~4のエリアに分けて師団や旅団を配置します。

師団とは

師団は、陸上自衛隊の基本的な作戦部隊であり、普通科、特科、機甲科などの戦闘部隊や後方支援部隊からなる諸職種が連合した部隊です。正面作戦を遂行する能力を保有する最大規模の部隊です(定員約6,000名~9,000名)。

総合的な戦闘力が期待でき、また後方支援部隊をもつため自己完結能力にも優れています。師団の指揮官は陸将です。

板妻駐屯地の第34普通科連隊、駒門駐屯地の第1戦車大隊などは第一師団に所属しています。

旅団とは

旅団は、基本的には師団の規模を縮小したものをいいます(定員約3,000名~5,000名)。師団のように完全ではなく、戦車部隊など一部の部隊が欠けていたりします。旅団の指揮官は陸将補です。

混成団とは

混成団は、旅団と同様に、各種の機能を有し、一定期間、独立して作戦行動をとり得るよう考慮された部隊であることには変わりはありませんが、旅団が戦術的な戦闘単位の基本となる普通科連隊を複数保有しているのに対して、混成団には戦術的な戦闘単位の数が一つしかなく、旅団と比較しても、より限定的な作戦能力しか保有しない部隊となっています(定員約2,000名)。

組~連隊

師団や旅団の下にさまざまな隊が構成されます。組から始まり連隊までのピラミッド構成になりますが、部隊によってはこの通りにはならないこともあるようです。

・組:2~4名

・分隊:数個の組、もしくは4~8名の分隊員

・班:数個の組、もしくは約10名の班員

・小隊:小隊本部および数個の分隊または班(10~50名)

・中隊:中隊本部および数個の小隊(100~230名)

・大隊:大隊本部および数個の中隊

・群:群本部および数個の大隊または中隊

・連隊:連隊本部および数個の大隊

※隊について

上記とは別に師団や旅団に属している「隊」という構成単位があります。音楽隊や後方支援隊などです。また連隊より大きいけど団には小さい、連隊が縮小されたものなどいろいろな部隊を隊と呼んでおり分類を難しくしています。

静岡市は、東部方面隊 第一師団 第34連隊(板妻駐屯地)が防衛・警備・災害派遣を担当してくれています。どうぞよろしくお願いします。