【空:小松基地】飛行教導隊(アグレッサー)

駐屯地/基地および部隊

F-15戦闘機を運用し、対戦闘機戦闘に係る戦技に関する調査研究と関係部隊の指導を任務としている部隊です。所在基地は石川県の小松基地、飛行教導群所属、機数9機、他にT-4数機など。

敵役専門の部隊で一年を通じて全国の戦闘機部隊及び警戒管制部隊を廻って「敵役」を演じており、通称「アグレッサー(侵略者)」と呼ばれています。仮想敵国の戦闘機とその機動を解析しその技術を身につけ、訓練では敵機となるパイロットは戦闘機パイロットの中でも最高の戦闘技量を持つものが配属されており、航空自衛隊最強の部隊です。
通常任務として適役専門のアグレッサー部隊を運用しているのはアメリカ空軍、海軍(海軍ではアドバーサリーと呼ばれている)、イスラエルと航空自衛隊だけです。他の国では訓練時のみ敵味方に分かれ訓練することが多いとのこと。
戦闘機基地を巡回するため、残念ながら静岡県ではほとんど見ることがないのが残念です。

創設は1981年、築城基地にて高等練習機であるT-2にて運用を開始。だが高度な機動に耐えきれず空中分解事故等が発生し、1989年に現在のF-15DJに機種更新された。現在は新田原を経て小松基地をホームにしている。

保有するF-15には、敵味方の区別を容易にするため独特な識別塗装が施されており、カラフルな塗装は航空機マニアには人気絶大です。

ちなみにアメリカはロシアを意識した塗装をしており国籍マークも星を描き敵役に徹しています。

尾翼に描かれている部隊マークはコブラ、パイロットの右胸にはドクロ、左肩にはコブラのワッペンといかにも強そうです。ドクロには空中戦では小さなミスが即座に死に直結するとの訓戒が、コブラにはより広い視野を持てとの意味が、それぞれ込められているそうです。