私の息子について(理事:YMU)

コラム

私は自衛隊のOBです。御殿場市の駒門駐屯地にありました第1特科連隊(部隊改変で現在は山梨県の北富士駐屯地)や富士学校等で勤務し、柚木にあります自衛隊静岡地方協力本部を最後に定年退官しました。

平成14年3月に御殿場から静岡市に引っ越してきました。長女が中学入学、長男が小学4年、次男が小学3年の時でした。学校に馴染むか、友達ができるか等最初は心配しましたが、子供たちは逞しく成長してくれました。

 次男は21歳で自衛官になりました。高校2年の時、卒業したら自衛隊に行きたいと言っており、親としては嬉しく思っていました。その当時、私は沼津市で自衛官募集の広報官をしていたのですが、景気があまり良くなく、民間企業の求人が少なくて、自衛官を受験する人が多数いました。試験に合格しても採用枠が少なく入隊ができない人がいるという状況でした。3年時はさらに入隊が厳しくなっていたため次男には専門学校に行くよう勧めましたが、「何をやりたいかわからないのでとりあえず就職する」との返答。運よく?市内のスポーツ店に就職が決まり、卒業後は真面目に働いていました。

 平成25年10月に私の定年退官行事が護国神社で行われ、妻と次男が出席しました。その後次男から「今の仕事を辞めて自衛隊に行きたい」と言われました。「しっかり勉強しないと合格しないよ。やるなら悔いのないよう頑張れ」と伝え、書店で問題集を購入し次男に渡しました。本人の頑張りもあって一般曹候補生に合格し、平成27年3月に横須賀市の武山駐屯地に入隊することができました。修了式には妻と行き、逞しくなった息子を見て安心・感激しました。小学校でミニバス、中学・高校はバスケ部で汗を流していたため、体力面ではあまり苦労しなかったそうです。職種は本人の希望が叶い、航空科(木更津第1ヘリ団)に決まり、3曹にも昇任し頑張っています。現在は、茨城県土浦市にある霞ヶ浦(航空学校霞ヶ浦分校)で整備等の教育を受けており、来年3月終了予定です。

 横須賀市にある久里浜(通信学校)入校中に同期数名を連れて、家に泊まり来たことがありました。飲食は自分たちで準備して、夜遅くまで盛り上がっていました。しかし、朝起きると全て綺麗に片付いており、「お世話になりました。ありがとうございました。」としっかり挨拶してもらいました。息子も「ありがとう。また来るよ」と言って帰りました。成長したな!と思いました。

 長女は東京で看護師、長男は結婚して千葉県船橋市、次男は木更津市にいるため、現在は、妻と二人で生活しています。子供たち同士は東京・千葉と近くにいるのですが、コロナ禍でなかなか会うことができないようでした。次男も1年半帰ってきていません。頻繁に連絡を取っているわけではありませんが、何も連絡がないのは元気にやっている証拠と思っています。

 自衛官は皆さんがご存知の通り、職種に対する任務、災害派遣、国際活動等多種多様にわたります。私も自衛隊OBとして、家族会の一員として、ご子息・ご息女が安心して勤務・任務達成できるように応援していきたいと思います。