私の息子(理事:SZK)

コラム

私の息子は、現在御殿場の板妻駐屯地に勤務しています。所属は陸上自衛隊第34普通科連隊第5中隊です。

自衛隊に入隊するにあたり、よく覚えているのはダブルブッキングがおきたことです。

高校ではアメリカンフットボール部に所属しており、3年次には秋の関東大会に出場できることになりました。学校としても何年かぶりの出場だったようで、選手・コーチともに燃えていました。また、同じころ、卒業後の進路は自衛隊にいくと決めていたようでした。そんなとき、自衛隊の試験日と関東大会が重複していたことが判明しました。息子の意見は「ようやく勝ち取った関東大会だからみんなのためにも、また副将としても関東大会に行きたい。自衛隊はあきらめる」というものでした。

高校時代

関係者に相談した結果、試験日を変更し浜松で受験できるようになり、アメフトの関東大会出場も叶いました。

先日の熱海の災害では息子の所属する第34連隊が派遣されました。家族会の方はみなさん同じだと思いますが、連日の報道で自衛隊がテレビに映るたび息子を探しました。重機が入れないところや川の中など人力の作業が多くとても過酷な作業をしています。スコップで土砂を取り除いている迷彩服を見るたび「ご苦労様です」と声を掛けたい気持ちになりました。またTVに映る自衛隊車両に34連隊の横断幕を見ると誇らしく感じたものでした。

息子は本来無口で、たまに帰省しても一切仕事の話をしません。どんなことをしているのかどんな苦労をしているのか全く分からないのですが、帰ってきたとき、私としてはそっとしておくことで本人がゆっくりできリラックスできればいいかなと思っています。