沈黙の艦隊は今から30年以上前に週刊モーニングで連載していた自衛隊の潜水艦が出てくるマンガです。当時は問題作とされて、国会でも話題になったほど有名な作品です。のちにアニメ化もされました。
あらすじをさらっと説明します。
物語は海上自衛隊の潜水艦がソ連の原子力潜水艦との事故によって沈没するところから始まります。しかし、この事故は偽装されたもので、実際は日米で製造した原子力潜水艦の乗組員となる人員を確保するためのものでした。この日本にとって初の原子力潜水艦はアメリカ第七艦隊の所属になるはずだったのですが…
続きはマンガでお楽しみください。
タイトルの「沈黙の艦隊」は、潜水艦による戦力の英語”Silent Service” を直訳したものといわれています。アップトリム90°とか海上にジャンプとかありえない(らしい)描写もありますが、潜水艦というものの恐ろしい可能性を感じて、夢中になって読んだものでした。連載は8年くらい続いて、単行本は32巻もあるのですが、物語自体は数ヶ月の期間の話です。潜水艦の戦闘と政治家による駆け引きのマンガとも要約できます。後半は国連総会とか独立国家とか出てきて、めちゃめちゃスケールがおおきくなります。でも中身が濃く、展開も早いのでどんどん読み進められると思います。
個人的に好きなところは第七艦隊と戦うところと、深町艦長がすぐ怒るところです。
原作者のかわぐちかいじさんは、このほかジパングや空母いぶきなど自衛隊に関するマンガも多い作家です。これらの作品についても、別途ご案内します。