2022年6月4日(土)、静岡市葵区鷹匠 もくせい会館にて 令和4年度の総会を開催しました。コロナ禍による影響で3年ぶりの開催です。
まだまだ感染者が多い中でまた土曜日ということもあり、参加人数は少なめでした。また懇親会を取りやめ、総会と講演会のみの内容としたため例年と比べると少し華やかさはなくなってしまいました。しかし大きな会議室の長机を1名で使用するようにして、万全の感染対策をして実施することができました。
総会においては会則の追加について説明させていただきました。ご意見をいただきましたので、以下のように修正を加えて運用させていただきます。
- 第20条:板妻駐屯地への災害支援については「災害支援を行うことができる」旨に変更
→臨機応変に支援できるよう条件を緩和
- 第21条:慰労金を報奨金へ変更
→令和4年度収支予算書 支出の部 ⑧報償費との紐づくよう文言変更
その後、地本本部長 武田一等空佐に「宇宙作戦群について」 というお題で講演していただきました。いつも思うのですが、自衛隊の方の講演で初めにしていただく自己紹介がとても興味深く楽しませてもらえます。武田本部長も例にもれずとても楽しそうな経歴です。アメリカやフランスにいたころはきっとかなり辛い経験もあったと思うのですが、楽しそうにお話されます。市ヶ谷での財務省との予算折衝の苦労は想像するだけでぞっとします。頭の切れる方にこちらの要求を了承してもらうのは、資料作成からプレゼン準備まで相当大変なのだと思います。
講演内容は若干難しいものでした。戦争の領域が以前のような陸・海・空だけでなく、サイバー空間、電磁波に加え宇宙空間になってきているとのことで、そのための準備がようやく整いつつあるということでした。宇宙については、航空自衛隊が担当しており、陸や海から人員を確保することはせず、自前で部隊を新設しているそうです。
抑止のための戦力ですので、敵から下手に手を出せないと思わせる必要があります。そのためには予算が必要ですが、お金の問題は前述したように大変なのだと思います。「財務省は国民を代表して折衝に臨んでいるから厳しい」と武田本部長は言われていましたが、国民にも「敵の攻撃を防ぐ武器は持つべき」という人、「武器を持っていると攻められる」という人などいろいろいます。財務省の方はとても頭のいい人たちなので、本当に必要なところに予算を充ててくれているのだと信じたいと思います。
とても量の多い資料を短時間で説明していただき、また時間を延長して我々の質問に丁寧に答えていただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
最後に、2時間半近い総会および講演になりましたが、ご参加いただいた会員の皆様ありがとうございました。ご参加いただけなかった会員の皆様、今年度はさまざまな活動を予定しています。随時ご案内しますので、ご参加いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。