数年前、マナーモードにしていたスマホがけたたましい音を出して警告してきたJアラート。このてのニュースに疎く、この仕組みについて全く理解していなかった私はものすごく驚いたのを鮮明に覚えています。この時のJアラートは大雨警報に関するものでしたが、自衛隊にも関係があるこの警報についてまとめます。
正式名称は「全国瞬時警報システム」、一般的には「Jアラート」と呼ばれるこのシステムは緊急情報を住民へ瞬時に伝達するものです。2007年2月から一部の地方公共団体で運用が始まり、現在静岡市でも運用されています。年3回、以下の試験放送が行われています。
「これはJアラートのテストです。(×3回) こちらは広報しずおかです。」
緊急時に警報される項目は「自然災害に関するもの(20種類)」「有事に関するもの(5種類)」の計25種類です。
この中で有事に関するものを列挙します。
- 弾道ミサイル情報
- 航空攻撃情報
- ゲリラ・特殊部隊攻撃情報
- 大規模テロ情報
- その他の国民保護情報
有事に関する①~⑤の情報は内閣官房から発信されます(自然災害は気象庁です)。これらの情報は消防庁の通信システムで送信され、通信携帯会社および市町村が受信します。通信携帯会社はエリアメール・緊急速報メール・ツイッターなどで、自治体の防災行政無線の拡声器による放送で、国民は警報を知ることになります。
Jアラート通知はスマホの初期設定時オンになっていますが、オフにすることもできます。
有事に関する警報は今まで下記の4回出ていますが、静岡はエリア外だったので私のスマホは受信しなかったはずです。
- 2012年12月12日:北朝鮮による飛翔体が沖縄地方上空を通過
- 2016年2月7日:北朝鮮による飛翔体が沖縄地方上空を通過
- 2017年8月29日:北朝鮮による飛翔体が北海道地方上空を通過
- 2017年9月15日:北朝鮮による飛翔体が北海道地方上空を通過
すべて①の弾道ミサイル情報です。もしこのシステムが1976年にできていたら、②はソ連のベレンコ中尉がMiG25で函館に亡命したとき警報がでたのでしょう。③や④は想像するのも恐ろしいので、一生見たくないものです。
では実際にJアラートを受信した後、どのような行動をとればいいのでしょうか。内国官房国民保護ポータルサイト(http://www.kokuminhogo.go.jp/)で案内されていますので、一度ご確認されてはいかがでしょうか。
他国から弾道ミサイルが日本に向けて発射された場合、その弾頭によってはどうしようもないこともあるでしょう。その時はあきらめるしかないのかもしれませんが、自衛隊が弾道ミサイルを打ち落としてくれると私は信じます。
ゲリラや特殊部隊が攻めてきた場合や大規模なテロが起きた場合は、自衛隊が対応し最善を尽くしてくれると信じます。
心からの信頼と最大の敬意をお伝えしたいと思います。