【報告】富士学校・富士駐屯地 開設68周年記念行事

駐屯地/基地および部隊

短い梅雨があけ連日の猛暑の中、富士駐屯地のイベントを見学してきました。

道中、富士山こどもの国あたりはガスがかかっていて涼しく、これはあまり暑くならないかもと期待しましたが、裾野市に入るころにはすっかり酷暑でした。8時頃、駐屯地近くのコンビニで家族会の会員の方と待ち合わせ、8時半くらいに駐屯地へ入ることができました。駐車場近くの受付では手荷物検査がありちょっとした緊張感です。

早速戦車の体験試乗のくじ引きに並びます。90式と74式を選ぶことができたのですが、私の数人前で90式は定員になってしまいました。私は74(ナナヨン)狙いだったので問題ありません。1/2の確率のあたり棒がシャッフルされているのをよ~く見ていたのですが、途中で見失ってしまいました。それでも日ごろの行いがいいのか当てることができました。

早速、体験試乗の受付へ行くと、試乗会場までの移動をマイクロバス、大型トラック、高機動車のいずれかから選ぶことができます。一番人気の高機動車は無理でしたが、幌のついてないトラックの荷台に乗って移動しました。

戦車の体験試乗といっても、車体の後ろにかごを付けてそろそろ走るだけだと思っていたのですが、実際乗ってみるとかなりの迫力です。ナナヨンの2サイクルのエンジン音、シフトショックの大きさ、キャタピラでのコーナリングのぎこちなさ、何とも言えない迫力です。砲塔に立っていた隊員の方は車体が揺れてもびくともしていません。いくら乗りなれているとはいえすごい体幹です。そして大した速度でもないのに地面の凹凸がダイレクトに伝わるひどい乗り心地です。昔ユンボなどのキャタピラ車に乗ったことがありますが、時速数km/hなので特に問題はありません。ですが戦車の最高速は数10km/hとのこと。そんな速度で走ったら体はとんでもなく揺れて、内臓や骨がどうにかなってしまうと思います。戦車乗りってすごい!

体験試乗後は、メインイベントの記念式典と観閲更新の見学です。会場へ向かう途中、芝生の広場で61式の戦車を見ました。なぜか61式だけが人気で記念写真を撮る列ができていました。

最近はテレビで戦車の映像を見る機会が増えており(特に破壊されたロシアの戦車)、戦車に乗ったり、写真を撮ったりすることに後ろめたさのようなものを感じてしまいます。スタジオジブリの宮崎駿さんも戦闘機好きの自分について悩んでいたという記事を読んだことがあります。不謹慎と思う方もいるかもしれませんが、機械好きの多くは先端技術でもある軍事モノに惹かれてしまうのではないでしょうか。これは人間の「業」ということで許していただきたいと思います。生き物好きな人も肉や魚を食べ、植物好きな人も野菜食べますし(ちょっと違う?)。

メインイベントの記念式典・観閲行進の会場へ移動します。駐屯地モニターということで、招待客のエリアへ行くことができかなりいい場所を陣取ることができました。まずは、先日委嘱式でお話させていただいた蛭川駐屯地司令が安全保障上の脅威が迫っていること、統合して対応していく必要があることなどを話されました。

その後、来賓の挨拶のあと、観閲行進です。以前行ったことがある中央観閲式は、まず部隊の行進があり、その後車両や航空機が続くという流れだったのですが、ここでは部隊が運用している車両に乗っての行進でした。いろいろな車両のエンジン音や排ガスのにおいを感じるほどの近くでみることができました。最新の19式装輪自走155mmりゅう弾砲や先ほど体験搭乗した74式戦車も登場し、大満足の観閲行進です。

記念式典はここで終わり、しばしの休憩のあと訓練展示です。訓練展示というのは訓練を見せてくれるもので、有事を想定し模擬戦闘を見せてくれるものです。実はこの訓練展示というのがよくわからないのです。今度、家族会理事のマニアに見どころとかすごさを解説してもらわないといけません。

あまりの暑さに身体が参ってしまい、同行した家族も限界の様子でしたのでリタイヤすることにしました。装備品の展示や装輪装甲車の体験搭乗もしたかったのですが、これは次回の楽しみにしたいと思います。

今年は自衛隊イベントが再開されていますので、どんどん参加していこうと思います。家族会としてもイベント参加を企画していきますので、ぜひご参加ください。