予備自衛官補になり、一回目の訓練で基本教練や自衛隊としての心構えのようなものを学びました。今回の2回目の訓練では、より実践的な訓練があるとのことで、気を引き締めて臨んできました。
例によって詳しい訓練内容は記載できないのですが、今回は時間的に余裕があり、同室のメンバーと話す時間を多くとることができました。同室には20歳と22歳の大学生が2名おり、自分の子供より年下の子と寝食を共にし同じ訓練を受けるというありえない状況を楽しみました。優れてる部分・感心する部分が多く頼もしく感じました。また一方でこだわるところ・優先するところがずれてると思えることがあり、指摘するとすぐに納得して修正するところなど適応能力は感動的でした。若い子ってすごい、自分も見習わないとと強く実感しました。
また、お世話になった教育隊の方々も本当にしっかりした方ばかりで、ちょっとしたお話や振る舞いに何度か涙腺が崩壊しかけました(これは自分の子供を投影しているのかもしれませんが・・・)。自衛官にはもっと誇りをもっていただけるような地位が必要だと強く感じました。そこで思いついたのですが、ふるさと納税のように自衛隊に納税する仕組みを作って、それを自衛官の待遇や地位向上のための施策に充てるというのはどうでしょうか。結構な財源になると思うのですが・・・。
なんとか無事に訓練2を修了することができました。訓練2が終わった翌日付けで「補」がとれて「予備自衛官」になることができました。後日、辞令書が届き、予備自衛官に任用され、1等陸曹の階級を指定されました。予備自衛官になったあとは3年の任期制で年に5日間の訓練を受けることで、最長64歳まで予備自衛官でいることができるそうです。続けられるだけ続けたいと思います。
今回のチャレンジで思ったことは、「自衛官は尊敬できる」ということです。主に接したのは教育隊の教官ですが、彼らは本当にすばらしい。
また、一部の自衛隊の部隊などでは事件に発展する問題があることも事実です。どこの組織にも問題を起こす人間は存在すると思います。ですが、少なくとも自衛隊は個人のせいにはしないで仕組み・ルール・教育等で問題が起きないように努力している組織だと思います。
最後に、自衛隊という組織は警察や消防とは違い、非常事態にならないと接することはないところです。私は予備自衛官になることで、ほんの少しですが内側から自衛隊の組織を観察することができました。これは自衛隊イベントや駐屯地モニターをしてもみることができない自衛官の資質に触れられた経験でした。自衛官になった自分の子供がこの組織にいること、自分もこの組織の端っこに引っ掛かっていることを誇りにしたいと思います。