煩悩にまみれ、恥の多い人生を50年以上送ってきました。
子供が成人し扶養家族が減った今、遅蒔きながら「世の中の役に立ちたい」「地域・社会・日本に貢献したい」と思うようになってきました。完全に自己満足なのですが、今のところできている社会貢献は献血くらいです。骨髄ドナーになろうと思いましたが、残念ながら腰の手術をしているのでなれませんでした。
そんなある日、静岡募集案内所にあったポスターで予備自衛官の募集を知りました。予備自衛官とは別名リザーバーともいい、俗にいう予備役のことです。普段は一般社会に在籍しているが有事の際には自衛官になる人のことです。
予備役とは退役した軍人が「有事の際は軍人になる」制度という認識でした。ニュースで知ったのですが、お隣の台湾は現役の陸軍だけで約30万人、予備役は約165万人と自衛隊をはるかに上回る規模です(自衛隊は定員で陸自が約14万人弱、陸海空合わせた予備役が約5万人弱(充足率は7割未満)です)。相変わらず、自衛隊の人・モノ・金は足りてない状況のようです。
予備自衛官について調べると、元自衛官で構成される「即応予備自衛官」と、自衛官以外の「予備自衛官」があるそうです。
詳細はこちらでご確認ください。
予備自衛官でも「一般枠」は34歳未満の制限がありますが、「技能枠」ならば所有している資格により予備自衛官になれる可能性があります。私は自動車整備士の資格を持っているため、「技能枠:整備」なら53歳まで受験資格があります。
自分の子供が自衛官になり「国民の負託にこたえる」と宣誓した今、一時でも子供の負託にならず、また自分も国民の負託にこたえられればとの思いから、「予備自衛官」にチャレンジすることにしました。とはいってもいい年ですし、知識・体力的に役に立つのかなど不安はありますし、予備とはいえ自衛官になる自信はありません。
技術枠で予備自衛官になるには、まず試験に合格し、採用に応じると「予備自衛官補」になります。その後2年間のうちに計10日間の教育訓練を受けると「補」が取れて「予備自衛官」なります。
予備自衛官補になると訓練期間は手当(8,500円/日)が支給され、予備自衛官になると訓練のほか毎月予備自衛官手当(4,000円/月)が支給されます。私は前述の目的があるため、金額についてはどうでもいいんですが・・・
ちなみに実際の予備自衛官(技能)の招集実績はほとんどないようです。
応募からの流れは次のようになるようです。
応募→試験→合格・採用→予備自衛官補→訓練→予備自衛官
それぞれのタイミングで報告をしていきたいと思います。
<参考資料:技能枠で応募できる職種>
陸上自衛隊
- 衛生(甲:医師、歯科医師、薬剤師、臨床心理士、乙:理学療法士、作業療法士、診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、看護師、救急救命士、栄養士、准看護師、歯科衛生士、歯科技工士)
- 語学(英語、ロシア語、中国語、韓国語、アラビア語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語)
- 整備(1級または2級整備士)
- システム防護(甲:CISSP、SSCP、情報処理安全確保支援士等、乙:CSSLP、CompTIA(CASP、CySA+、Pentest+)等)
- 情報処理(基本情報技術者、応用情報技術者、ITストラテジスト、システムアーキテクト、プロジェクトマネージャ、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、エンベデッドシステムスペシャリスト、ITサービスマネージャ、情報処理安全確保支援士等)
- 通信(第1級総合無線通信士、第2級総合無線通信士、第3級総合無線通信士、第1級陸上無線技術士、第2級陸上無線技術士、AI第1種工事担任者、アナログ第1種工事担任者、DD第1種工事担任者、デジタル第1種工事担任者、AI・DD総合種工事担任者、アナログ・デジタル総合種工事担任者)
- 電気(第1種、第2種又は第3種電気主任技術者免状の交付を受けている者)
- 建設(1級又は2級建築士、測量士、測量士補、1級又は2級建設機械施工技士、1級又は2級建築施工管理技士、1級又は2級土木施工管理技士、1級又は2級管工事施工管理技士、木造建築士)
- 放射線管理(第1種又は第2種放射線取扱主任者)
- 法務(弁護士、司法書士)
- 人事(遺体衛生保全士(エンバーマー)、納棺師、保育士)
海上自衛隊
- 船舶:甲(1、2または3級海技士(航海・機関))
- 船舶:乙(4または5級海技士(航海・機関))
※資格によっては経験年数などの条件が追加される場合があります。
詳細はこちらを参照してください。